2008年1月28日月曜日

職人という人達

ついこの間「東京ミシュランガイド」なるものが発売され話題となった。
その中で83才(たしか)の寿司職人がやっている寿司屋が3星となった。

小野次郎氏の「すきやばし次郎」である。 名にしおう高級店であるから、我々などの一般庶民にはハナから遠い存在ではあるが、その生き様を描いた書に触れる機会があった。


浜松から26才で上京してから今日まで一途に寿司作りに生きてきた人生には頭が下がる。


一つのことを愚直に丹念に続ける事が最後には大きく花開くという事なのだろう。 寿司のことを語ったその本には小野氏の人となりが感じられた。 そういう職人がいなくなって行く。安くて早くて上手い回転寿司があるからね。もう非効率は罪悪になってしまった今の日本。職人は生きていけないのだろう。


明治7年に生まれ昭和32年にこの世を去った道具鍛冶に千代鶴是秀という職人がいる。その世界では神格化されているといっていい職人。 生涯最小限の道具を使い信じられないくらい高品質の大工道具・刃物を作り続けた男。

品質にこだわるあまりの寡作のため、その作品は常識外れの高額にもかかわらず、生涯清貧の中に生きた人生。 今、この人物に魅了されている。ナイフや刃物が好きで集めているうちに鍛造刃物を知り、鍛冶屋の仕事や鉄と鋼鉄の織り成す刃物の製作に関心が広がってきた。

一口に刃物といっても、そこに込められた膨大な情報と技術は計り知れない。
これから少しづつ紐解いていきたいと思う。

急がないと日本加治屋さんがいなくなってしまうかもしれない。



僕の尊敬して止まない職人さんたち・・・・


・宮大工の西岡常一さん
・木挽き職人の林以一さん
・桜守り佐野藤衛門さん
・帝国ホテル総料理長村上信夫さん
・三鷹光機会長中村義一さん
・日産エンジニア櫻井眞一郎さん
・ヨシムラ吉村秀雄さん
・スカンクワークスのケリー・ジョンスンさん
・道具鍛冶千代鶴是秀さん
・道具鍛冶石堂秀雄さん




ああ、物を造るのって良いよね。

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