3連休の中日。嫁と上野の国立博物館に行ってきた。長谷川等伯展を見るのである。
等伯の松林図は、わたしの最も好きな画のひとつだ。表現は引き算であることを何よりも如実に物語っている。最小限の要素で広大な空間を作り出す技法は全くの驚きである。
今回実物を目の当たりにして、描かれた松が思いのほかざっくりであることに新たな衝撃を感じた。
何となく細部まできちんと描かれているように思い込んでいたからである。
また、若い時代の等伯はコレでもか!というくらい細部まで賢覧豪華な色彩を駆使して描いていたことも初めて知った。
若い時代にたくさんのことを貯めこんだから、引き算して行っても残るモノがあるという事だろう。
今日はなんだかアカデミックな一日。
0 件のコメント:
コメントを投稿