2009年3月8日日曜日

会染小学校の奇跡!


私は、自分で言うのもなんだが結構偏った趣味だ。料理好きだが、銃やナイフも好きである。だから「月刊GUN」と「KNIFEナイフマガジン」隔月刊は毎号買っている。
今月のナイフマガジンを読んでいたらすごい記事に出あった。
「働く刃物―特別篇:肥後の守を使う小学校」
文:かくまつとむ氏・写真:大橋弘氏 とても感動したので紹介させていただく。
長野県池田町立会染小学校では25年前から小学一年生となって入学する子供たちに地域とPTAが肥後の守を一本プレゼントする。
子供たちは6年生や5年生たち上級生に使い方を教わりながら、それぞれの肥後の守を自分の手の延長として使いこなしていく。 会染小学校には電動鉛筆削りは一台も無いという。
その代わり自分の肥後の守で小さくなるまで鉛筆を削る。 学校の手洗い場には砥石がおいてあり、子供たちは少しでも切れが落ちるとさっとタッチアップする。 だから上級生の肥後の守は、熟練の職人の包丁の様に一点のサビも無く鈍く光っている。
今年1月の「見直し週間」では、兵庫県三木市で肥後の守を制作する永尾元佑さん(75)が特別ゲストとして招かれた。 毎日自分達が使う刃物を作ってくれた舵やさんにお礼を言おうという事になったのだ。
 「ようこそ」という大立て看板と寄せ書き、「鉛筆削りをしようよ!」という創作ダンスで大歓迎された。
「こんな仕事はやめてしまおうかと思ったことが何度もあります。でも、今日ほど肥後の守を作り続けてよかったと思った日はありません。私のほうが子供たちに感謝したい」と目を潤ませた・・・・・と。
不覚にも、オレ電車で読んでて泣いちゃったよ。 よく続けられたものだ。自分が日常的に刃物を使う最後の世代だと思っていたが、こういう町もあるんだな~~。 25年前この運動を始めたのは当時の校長先生だという。保護者の間でも官々諤々の議論があったが校長先生が全て自分が瀬金煮を取るといって始まったそうである。
その頃の保護者の皆さんも偉かったのだろうし、今の保護者も偉い。 一人でも「刃物は危ない」などというバカ親がいるだけでこの運動は頓挫してしまうだろう。現実にはちょっとした切り傷はあるが所謂「事故」は起きていないそうだ。
物事を一面から出しか見ることが出来ず、単一的な価値判断bんを押し付けることが横行する現状で、この小学校の活動には勇気付けられた。何より25年という継続時間に感動する。
まだ、日本も捨てたもんじゃない!と思う記事であった。
長くなってしまった。最後まで読んでくれた方、ありがとう。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

しもです。
読ませていただきました~今日は実家に帰り包丁を研ぎましたがSUSの包丁はやっぱりだめでした。(刃の全体の少し上に穴がぼこぼこ開いている奴)今ならヒャッキンで売っていそうなやつですが…もう一丁のアルミ包丁の方が研げば切れ味がよみがえります。どれくらい使ったか忘れましたが、結構昔からあるやつでさすがに切っ先が丸くなっています。