2008年6月28日土曜日

悲しいこと

24日某クライアントの創立60周年記念のVPのお仕事で、仮編集のチェックの為に久しぶりに渋谷に行った。
チョコチョコと打ち合わせをして19:30 会社に帰ろうはずも無く久しぶりに桜ヶ丘の坂の途中にある●寿司に行く。ここは新入社員の時代から15年くらい毎日のように通ったお店だった。マグロの中トロの美味さをを知ったのもここであった。


会社が引っ越したり、仕事の動きなどでだんだん行けなくなっていたが、時々思い出したようにいく店である。 暖簾をくぐるとカウンターだけのいつもの店。水槽が無くなってちょっとだけ広くなったようだ。

親父さん年取ったね。頭なんて毛が無いじゃん。と思ったら抗がん剤の影響なんだと。肺がんの手術をした時に喉頭にポリープがあり、生体検査をしたらガンで、今放射線治療中との事。 ウーロン茶を飲んでいた。キレイだった奥様も明日婦人科の病気で入院との事。人間生きていく中ではいろんな事があるが、ちょっと辛い気持ちになった。


で、適当につまみを頼む。真鯛とヒラメはまあまあ良し。「貝食べる?」というのでお願いしたら、赤貝の紐とオアヤギ、ミル貝が来た。

「?」赤貝が匂う。ミルも・・・。ヤバイ! 貝の悪くなったのは本当にヤバイ。そっとトイレで戻す。最後に頼んだカンパチもゆるくなっていた。


不思議と怒りは無かった。ただただ悲しかった。親父さんに体に気をつけるように言い置いて店を後にした。


もう行くことは無いかもしれない。 若者達の嬌声が溢れる渋谷の街をやるせない悲しみを引きずって家路に着いた。悲しい日だった。

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