いつも通勤は朝のバス停から始まる。
今日、何か違和感を感じたのだが、そのわけが分かった。街路樹が切られていたのだ。
今住んでいる相模原市をはじめて訪れたとき、見事な街路樹が茂っていて感動したことを覚えている。そしてこの街が好きになった。
あれから25年の歳月が流れた。その間に一度街路樹の枝が切り落とされたことがある。信号や標識が見えにくくなったからだという。
あれほど瑞々しい枝振りを誇っていた木々が、突如丸裸になったときには悲しみにも似た気持ちで一杯になったが、今回は根本から切り倒されてしまった。 聞けばもっと枝の張らない樹木に変更するのだという。
確かにそうなのだろう。が、何か釈然としないものを感じる。
アスファルトに固められ、わずか1m四方の隙間から得られる水でここまで大きくなったのに、簡単に切られてしまった。
役所のどこかの課の誰かが机の上で決めたのではないだろうか?
一緒に住んでいる義父は庭の小さな木を切る時でも線香をたいてその魂を弔う。
日本人の心の中に息づく、そんな気持ちを失くさずにいたい。 そんな事を考えた出勤の朝。
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