2007年7月8日日曜日

移り行くもの

久しぶりの投稿。なじみの寿司屋が少しおかしい。

経済的に余裕が少なかったことは知っていたが、それでも築地の店なんかよりはいいネタがあったし、大将の腕も確かな店であった。最近その店によくいるお客さんがいる。何でも解体業や土砂・砂利のお仕事をなさっていて、その筋の方々にも大きな影響力を持ち、政治家にも顔が利き、非合法な奥さんが4人いるという大金持ちのお方。

その方が肩入れして(ま、パトロンですな)あの六本木の寿司屋は某空港ビルに出店をするそうな。
で、その話で盛り上がり、今では共同経営者かオーナーといった振る舞いになってきた。

寿司屋のカウンターに自分専用のDVDプレーヤーを置いてみたり、自分だけのネタを置かせたり自分の関係者でカウンターを埋めてしまったり・・・。マスターも逆らえなくなってしまっている。

下手に隣に座ったものなら、自分が如何にすごい人間かを滔々と聞かせられる羽目になる。

金を持つものが発言力を持つのはいい。好きなことを好きなようにするのもいい。それによって自分の安息所がまた一つ消えていくのが少し寂しいだけだ。人間金があって、更に魂が高潔という人はいないのだろうかね。酔客としての魂だけは高く持ちたいと思う今日この頃である。

そう言えば、先日浅草の「ぬる燗」に行った時のこと。7時くらいにたどり着くと、カウンターに気のよさそうな青年が一人、座敷に男性2人と結構な状況であった。しばらくして、やけに座敷の男の声が大きい。そのうち連れの女が一人参加、話の内容から(声が大きいのでみんな聞こえる)目当ての店が一杯だったのでココで席が空くのを待っているようだ。

そのうちまた2人参加。その間目当ての店にしょっちゅう電話する。
バカ親父声がでかいから迷惑そのもの。これから行く店が如何に美味くて、有名かを盛んにまくし立てる。話の端々に「この店じゃなくて・・・」的な言い回しが頻繁に出てくる。

心なしかK藤さんも93ちゃんも対応が冷たいし。

速く帰ればいいのに、結構粘る。わが身を振り返って、「ああはなるまい!」と心に誓った夜であった。

少なくとも、人の酒を邪魔するような飲兵衛にはなるまい。

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