19日日曜日。連休の中日に千葉市美術館に行ってきた。
あの田中一村の展覧会が開催されているからである。今回は彼の千葉時代の作品やスケッチなど新たに発見されたものも多く、見ごたえのある展覧会であった。
あの東山魁夷と同じ年齢であるのに、方や日本画壇を代表する作家としてもてはやされ、方や自分は一人誰からも認められず奄美大島で誰のためでもない作品を生み出し続けた。
清貧の中、69歳で生涯を閉じる。
後にNHKによって再発見され現在の人気へと繋がるわけだが、存命中は世を恨むことも多かったのではないかと推察される。
貧しかった作家の作品ほど後に人の心を討つのは何故か?その不遇さへの憐憫から来るものなのか?
その境地にはるか遠い自分としては思いをはせる術もない。尊敬する。
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